はじめに
- このゲームは、少年向けロボットアニメ風の世界観を再現することに特化したシステムです。
- 最初は未熟な主人公が、友達や仲間、ベテランや守るべきものに囲まれながら、強敵との戦いの中で成長し、やがて決戦に挑む流れを実現することを目的としています。
- したがって、ロボット(あるいは巨大な何か)同士の戦闘は必須で、対立構造や葛藤があることを前提としています。
- もし、これらのキーワードをTRPGで扱うことに興味があれば、このルールブックを一読してみてはいかがでしょうか。
世界観の概要
- 完全にオリジナルな世界や兵器体系を考えることは大変です。
- したがって、ロボットや世界観は他の作品から借用してみてはどうでしょう。
そのための世界観の一例を提示します。
- それぞれの作品の世界は原則として閉じていて、その中から人や物が流れ出ることはありません。
- しかし、時には例外があります。
- 強烈な衝撃を受けた時、世界の境界が歪んでしまうことがあるのです!
- それは超強力な爆弾の影響かも知れませんし、何らかの装置が稼働した時の影響かも知れません。爆弾でなくとも強大な存在が力を振るったり、世界の調和を乱すほどの何かが動くとき、例外的に「世界の外に放り出される」ことがあるのです。
- でも、世界の外は過酷な環境なのかもしれません。
- 「世界からはみ出す」人はそれなりの数がいるのだけど、鋼の肉体(ロボット)に包まれた人くらいしか生き残らないのです。
- そして、それぞれの世界からはじき出されてしまった人たちを「サルベージ」する仕組みを持つ漂着世界でのお話です。
- 敵も「サルベージ」された人物になります。
- 登場人物は、元の世界の記憶が曖昧になっており、完全に記憶を取り戻すと元の世界に戻れます…というか漂着世界からはじき出されます、という設定です。
このゲームを誘う上での注意
- このゲームは、ロボットバトルと主人公たちの葛藤の物語を戦いの中で実現することを目的としたTRPGシステム(このルールとデータ)を用いて遊ぶものです。
想定する参加人数は、マスター一人、プレイヤー3~5人です。
最初に注意事項を列挙します。
- 非常に堅苦しいですが遊ぶために精読していただきたく思います。
- また、本ルールはTRPGについての知識がある方を対象としております。
もし、TRPGに関する知識がない方(マスターって何するの?、1D6ってなんのこと?)が本ルールをお手にしている場合、まず、TRPGの基礎知識を身に着けてから改めて読み始めることを強くお勧めします。
本ルールは、PC同士が協力し、連携して行動することで最大の力を発揮するようになっています。
- 味方とのコンビネーションが勝利のカギであり、単独での無敵の勇者はほぼあり得ません。
- 戦闘にはリスクとリターンが用意されており、リスクを取りすぎればPCが死亡し、永遠に失われる場合も存在します。(シナリオレベルでの救済を推奨します。シナリオ作成パートにて解説します。)
これで堅苦しいことは終わりです。 以上を踏まえ、楽しく遊ぶことの助けになれば存外の喜びです。